【決定版】グラキリスの発根管理について

植物

今回の記事は、これからグラキリスの発根管理にチャレンジしたい人向けです。
発根管理は大きく3つのステップで進めます。それぞれに分けて説明していきたいと思います!

発根管理は3つのステップ

STEP0:健康状態のチェック

STEP1:根っこの処理

STEP2:オキシベロン漬け(乾燥)

STEP3:植え込み(ルートン塗布)

今回の株の紹介

ヤフオクでいつも購入させていただくナーセリーさんから落札しました。
今回はやや小さめです。形が気に入ったのと価格もある程度抑えられたので思い切って落札。
3つのチェック(柔らかさ、重さ、根っこの切り口)を行いました。やや軽さが気になりましたが概ね大丈夫と判断して発根管理開始!

発根管理の準備前に株の状態をチェックします。
以下3つの条件を満たしていれば元気な株なので安心して発根管理に進みます!

株の張りは”カチカチ”がベスト

株全体を優しく指で押してカチカチであれば元気いっぱいです。
特に根っこの付近は要チェックです。ベコベコに凹んだり、明らかに柔らかい(グニョグニョ)場合は、株自体が傷んでいる可能性大なので、発根確率は低いかもしれません。

株の重さは”ズッシリ”がベスト

株を手に持った際にずっしりとした重さがあれば元気いっぱいです。
下部に水をたくさん蓄えている証拠です。感覚的ですが、実際に手にしていただき「あれ?大きさから想像してたよりも軽いかも?」と思った時は少し弱っている恐れがあります。

根の切り口は”水々しさ”がマスト

腐りがないか、カビが発生していないか、異臭などがしないかを確認してください。

あきらかに株が柔らすぎる、軽すぎる、根っこの切り口が腐ってるなどの症状が見られた場合は発根確率は極めて低くなります。

はじめて発根管理をする人でも一番わかりやすいのは、根っこの切り口です。
異臭がした場合は、結構危ない状況です。その時点でやや諦めモードになってしまいます。

HOW_どんなふうに切る?

根っこは園芸バサミでチョキチョキ切っていきましょう。
園芸バサミで1発で切れない場合は、カッターなどで切るか削るかなどしましょう。

根っこの切り詰めすぎには注意をしましょう。

理由としては2つです。
1つ目が株のダメージを最小限に抑えたい。
2つ目が発根管理が難航した時にもう一度根っこの状態を確認するために根っこを残しておきたい。(界隈ではもう一度最初から発根管理をやり直すことを”リセットする”という)

新鮮な切り口が確認できればそれでOKです。究極は1ミリ削って新鮮な部分が出てこればそれでOKです。今回の根っこは根が細く複数本に分かれていたので思い切って切り詰めました。

細い根っこをチョキチョキ
※今回の株とは別のものです。カッターでの作業イメージです。硬い切り口の表面をガリガリ削ります。

WHERE_どこまで切る?

元気な株であれば根っこを切った瞬間に白く水々しい切り口が現れるはずです。
目安としては、以下のどちらもが満たされた場所まで切り詰めたいです。

①白い(黄色がかった)部分まで
②水が滴り落ちてくる(≒水々しい)部分まで

オキシベロンは50倍に薄める

発根を促す効果が見込まれるオキシベロンの希釈水に漬け込んでいきます。
希釈倍率は50倍です。オキシベロンに漬け込む工程を踏むか踏まないかは個人の好みだったりします。私の場合は毎回必ず24時間漬け込んでいます。

希釈倍率:50倍
時間:24時間
希釈方法の参照ページ:https://keisan.casio.jp/exec/system/1563509940

希釈倍率50倍だとこんな色になります。

24時間乾燥

オキシベロンに24時間漬け込んだあとは、しっかりと乾燥させましょう。

目安:12時間
場所:風通しの良い日陰(屋内でもOK)

時間はあくまでも目安です。切り口がきっちりと乾燥していればOKです。

発根促進を目的にルートンの粉を筆でうす〜く塗ります。
発根をさせたいが故にガッツリ塗りたい気持ちはわかりますがうすく塗ってあげましょう。
ちょっと白っぽくなるくらいでOKです。

<鉢>
株よりも一回り程度大きな鉢を用意しましょう。

<軽石>
軽石は、園芸メーカーの花子ごころさんの”きれいな鉢底石”をおすすめします。
鉢底に1−2センチ程度の高さで敷きます。

<土>
土も、園芸メーカーの花ごころさんの”塊根植物の土”をおすすめします。
2024年9月1日時点では、モノタロウ・楽天市場で定価で販売されています。
株自体が動かないように隙間なく植え込みましょう。竹串などでブスブス土を刺して隙間がなくなるようにしましょう。

<水>
植え込みが完了した後は、たっぷりと水をあげて細かな砂を押し出しましょう。
水捌けを良くするために重要な作業ですので泥水が出てこなくなるまでたっぷりあげてください。

<置き場所>
風通しが良く明るい場所で管理をしましょう。
基本的には春〜秋に発根管理をするケースが多いと思います。
なるべく直射日光は避けて窓際でレースカーテンがあるような場所が良いです!
発根管理の過程においてはそこまで日光は必要としませんが暗すぎる場所や風がない場所などは不向きです。

植え込み完了!

塊根植物の土

必要なものが多く感じて億劫になるかもしれません。
ただ、一度揃えれば大体長く使えるものばかりです。


<根っこの処理>
・アートナイフ/オルファ(OLFA) https://amzn.asia/d/frMvsAs
・園芸バサミ
・カッター
・ライター
└園芸バサミやカッターの刃を消毒する用意使います。

<オキシベロン漬け>
・オキシベロン/バイエルクロップサイエンス https://amzn.asia/d/9ij71hW
└ホームセンターで買うのがおすすめです。ネットだとやや割高かもです。

<植え込み>
・ルートン/石原バイオサイエンス https://amzn.asia/d/j9xum6y
└ネットで単品で買う場合は割高になるのでホームセンターで買うのがおすすめです。
・筆
└ダイソーで買いましょう!
・プラ鉢
└兼弥産業さんの”スリット鉢”がおすすめ
・軽石
└花ごころさんの”きれいな鉢底石”がおすすめ
・塊根植物の土
└花ごころさんの”塊根植物の土”がおすすめ

最後までお読みいただきありがとうございました!

皆さんの参考になれば幸いです!!

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